長野新幹線(北陸新幹線)開業により横軽間は路線ごと廃止
高崎地区の路線には国鉄115系が多く残っているので、これから乗る横川行も115系かと思っていたが、やってきたのは211系であった。高崎から横川までは僅30分の道のりだからどちらでもよい。帰りは日光線で運用が終了して高崎地区でしか見られない107系だった。11時20分、信越本線の横川行き普通列車4両編成は凛とした女性 車掌のアナウンスと共に定刻に高崎駅を発車した。乗客は夏休みの宿題の追い込み(地域によっては新学期が 始まっているだろう)のせいか子供の姿は見えない。
列車は北高崎、群馬八幡へと市街地や田畑が混じる沿線をひた走る。進行方向左手前から山側に掛けて東邦亜鉛安中精錬所が見えてくれば安中駅に到着する。ここから先は田圃や畑が目立ち人家はまばらになってきた。車窓右に浅間山を遠望しながら、磯部へ。いよいよ列車は上り勾配に突入。あのC61が上りきれない急勾配が、この先待っている。上り勾配を上がって行くごとに山深くなって来た。次の松井田では安中から左側に見え隠れしていた中仙道と併走、松井田小も見えるが人家はまばらだ。
碓氷川を渡れば西松井田には直ぐ到着する。駅正面には独特の形をした妙義山が聳え立ち迫ってくる。列車は勾配を上り本格的な山間部に差し掛かったところで、列車は妙にゆったりと終着駅の横川に到着した。ここから先は線路が途切れている。この区間のハイライトといえるのは、やはり松井田辺りから左手に展開する日本三大奇景のひとつである妙義山の奇怪な岩峰だろう。
横川といえば、駅弁「峠の釜めし」
お昼ご飯は、「おぎのや」で釜飯・味噌汁付き(1000円+150円)をいただく。横川駅(北口のみ)正面にある昭和の食堂って感じである。4人掛けが3つ、8人掛けの大きなテーブルが2つのこじんまりしたお店だ。全員が釜飯を食べるのかと思っていたが、これがまちまちで若者は蕎麦、かつ丼などを食べていた。意外である。釜飯をオーダーするのは年配者ばかり、中には陶器の器を持って帰る人がいる。
「おぎのや」の駅弁「峠の釜めし」は全国で人気No.1を誇る伝説的駅弁である。かつて碓氷峠区間(横川駅~軽井沢駅間)が廃止される前は、峠越えをするための碓氷峠専用の補助機関車として国鉄EF63形電気機関車を連結・列車停車中に立ち売りが行われ、売れに売れたといわれている。
その後、小一時間掛けて碓氷関所跡、碓氷峠鉄道文化むらを見学。ソフトクリームで小休止、そのまま駅に向かい13時58分発高崎行107系普通列車で帰路に就いた。次回は横川駅からめがね橋を結ぶ全長5km、片道約1時間30分の「アプトの道」をハイキングするつもりだ。
2016年8月25日
駅一覧
高崎駅―北高崎駅―群馬八幡駅―安中駅―磯部駅―松井田駅―西松井田駅―横川駅
※ 「赤」の駅は硬券と駅スタンプが表示されています。「青」の駅は駅スタンプのみです。
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