瀬戸大橋からの絶景が楽しめる快速列車
四国からの帰りに上り高松発13時10分発快速マリンライナー4号岡山行きを利用した。この列車は5両編成で、1号車は2階部分がグリーン車、1階部分が普通車の指定席となっている。意外と知られていないのが先頭の「パノラマ席」の存在だ。この「パノラマ席」はマリンライナー1号車のグリーン席ABCDの4席のことだ。平日で昼の時間帯のせいなのか全車両ともガラガラで「パノラマ席」をひとり占め、まるで個室風空間を占領した感じですこぶる贅沢な気分だ。
AB席は運転席の後ろに位置するため前が見にくいので、座席は10㎝程度高くなっている。この「パノラマ席」は快速・普通列車のグリーン料金が適用され950円(高松~岡山間)で利用できる。上り岡山行きの場合では一番後ろの乗務員室の前の席で、下り高松行きの場面では一番先頭の席(運転士さんのすぐ後ろの席)なので迫力あり眺めを楽しむことができる。岡山に向かう今回は一番後ろなので座席下のペタルを踏んでシートを反対向きにして、最後部からの去り行く左右の瀬戸大橋の眺望を堪能した。
昭和63年4月10日に開通した瀬戸大橋は、瀬戸内海の5つの島を跨ぐ橋で、道路・鉄道併用橋としては世界最長を誇る。瀬戸内海を縦断する本航路は北備讃瀬戸大橋&南備讃瀬戸大橋下で、瀬戸大橋の真下を横断するので車窓の左右は関係ない。
瀬戸内のまぶしい太陽の光が車内を満たし、眼下には紺碧の瀬戸内海の絶景。遠くの島々までも見渡すことができる。驚くほどの高さに、まるで列車に乗ったまま空を飛んでいる気持ちになる。特に、この快速マリンライナーの「パノラマ席」は、車窓からの眺めを最大限に満喫できる。「パノラマ席」が空いていない場合は1号車グリーン車指定席の2階部分(2ABCD~9ABCD)がおすすめだ。瀬戸大橋上は複線で列車は左側通行、進行左側のD席は、対向車線(下り線)の影響もなく海が近くに見ることができるからだ。特に2D,4d、6Dと偶数番号席の方が窓枠の関係で視界が広いのでゆったりと景色を楽しめる。マリンライナーの普通指定席は、1号車の1階(グリーン席階下)の部分にあたるので、景色を楽しむには最悪で、普通車自由席の方が良いだろう。定刻に発車した快速マリンライナーは最初の停車駅坂出からわずか15分で本州の児島駅に到着した。
2013年11月12日(火曜日)
瀬戸大橋が完成するまでは本州から四国に渡る交通手段として、国鉄路線(宇野線)の宇野(岡山県)と高松(香川県)を結ぶ宇高連絡線が運行されていました。瀬戸大橋開通後も、岡山駅 ー茶屋町駅間は瀬戸大橋を渡る本四備讃線のアプローチ線として引き続き本州と四国連絡の使命を担っており、本四備讃線・予讃線を含めた岡山駅 ー高松駅間に「瀬戸大橋線」という愛称がつけられています。
岡山駅―大元駅―備前西市駅―妹尾駅―備中箕島駅―早島駅―久々原駅―茶屋町駅―彦崎駅―備前片岡駅―迫川駅―常山駅―八浜駅―備前田井駅―宇野駅
高松駅―香西駅―鬼無駅―端岡駅―国分駅―讃岐府中駅―鴨川駅―八十場駅―坂出駅―宇多津駅
※ 一部の駅のリンク先では古い硬券や新旧の駅スタンプがご覧になれます。