PPC広告をネットビジネスの突破口にする方法
クリックされる広告、されない広告
検索キーワードの中には、普段は数千件くらいしか検索されないのに、ある季節が訪れると、とたんに検索数が数万件から数十万件と急上昇するものがある。その典型なキーワードとして「花火大会」がある。2007年のキーワードアドバイスツールによると1月の検索数は2,700件程度だが、暖かくなる4月では8,620件、ところが毎年6月にでもなると、検索数が急上昇する。花火が始まる「シーズン最初の花火大会は6/2の横浜開港祭」頃の6月の検索数は、何と20万件近くにもなる。これが7月、8月にでもなればさらに増えることは間違いない。おどろくような「需要」が発生するのである。
ところが、季節限定のせいか、この検索キーワードの競合状況はそれほど厳しいようには思われない。検索キーワードマーケティングから見てみると、「美容整形」「転職」「ダイエット」「資格」「エステ」「占い」等々、いわゆる単一のビックキーワードは競争も厳しく、PPC広告の入札相場は千円前後、中には軽く千円を超えるキーワードもあると想像もできるが、この「花火大会」のキーワードは2年前ではオーバーチュア1位で17円だった。
ところが2007年4月から、オーバーチュア広告のプラットフォームが新スポンサードサーチへと移行された。その上、7月には広告の掲載順位方式まで新方式に移行して、「品質インデックス」という指標が掲載の順位に影響を及ぼすようになった。
オーバーチュアの公式サイトに掲載された、品質インデックスの説明文を引用すると「品質インデックスは、広告のパフォーマンスを表すもので、1~5個の目盛で表示されます。この値はクリック数やその他の関連する要素を考慮して決定されます。品質インデックスが高い広告は、低い入札価格でも結果ページで上位の掲載順位を獲得できる可能性があります。」
ということは、品質インデックスを高めるためには、『広告のCTR(クリック率)を高めることを最優先に考える』べきで、それによりコンペティターより安い単価で上位掲載できる可能性が高まるということだ。ところが、実際の検索結果を調べてみると、いまだにクリックされそうもない広告を目にすることがある。
オーバーチュアの掲載順位が入札価格だけではなく、入札価格と広告の品質で順位が決定するようになった背景にも、こうしたキーワードと関連性の低い広告の露出を抑制する狙いがあることは明らかだから、キーワードマーケティングとして関連性の低い広告出稿は既に考え直していなければならない。
おそらく今年の8月でもキーワード「花火大会」は、SEOを意識したバランスを図りながらも、品質インデックスを高めるためのタイトルと広告文、それに伴うランディングページの関連性をキチンと見直していけば17円以下でも1位の掲載順位を獲得できるものと思われる。
諫言は1番槍より難しい!!
このキーワード「花火大会」は需要がもの凄いのに、供給するプレーヤは意外と少ない。穴場のキーワードといっていいだろう。昨年の8月に関与先の社長にキーワードマーケティング的に見れば他業種よりも比較的に楽な商売をしていると耳障りな説明したら一瞬社長の表情が変わったことを今でも鮮明に覚えている。いい方の巧拙はあるにせよ、若しかするとご機嫌を損ねたかもしれない。でも事実だからご勘弁ねがいたい。
穴場のキーワードで“商売繁盛”
お宝キーワード(儲かるキーワード)は半年もすれば発見されてしまう可能性が高いが、穴場のキーワード(季節性の高いキーワード)の寿命は意外と長く続くものだ。
お問い合わせはSEM対策.HPより承ります。
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