こけしと東北屈指の名湯 陸羽東線!
鳴子峡と湯めぐりで途中下車もよし!一人ぶらり旅。
雪景色を見るローカル線「車窓の旅」の締めくくりは陸羽東線の小牛田駅から出発進行。列車は2両編成のディーゼルカー。出発すると列車は直ぐに左にカーブして東北本線を離れてうっすらと雪をかぶった水田地帯を一直線に進む。徐々に奥羽山脈が迫り、杉林を抜けて勾配区間を上って行くと川渡温泉駅。積雪 は次第に深くなり荒雄川を渡れば鳴子御殿湯駅。列車は山裾に沿って進んで鳴子温泉駅に到着する。
ほとんどの乗客が降りるため車内はガラガラ、降雪量は一段と多く、一面の銀世界だ。車窓右に荒雄川の流れに目を落としながら進めば、間もなく鳴子トンネル。トンネルを抜けると断崖絶壁の鳴子峡が車窓右に現れる。さぞかし紅葉のシーズンともなれば錦繍をまとった見事な景観を楽しむことができることであろう。
芭蕉ゆかりの地 「堺田分水嶺」
再びトンネルを抜けると中山平駅。もう乗客は数人、山々を望みながら更に上れば、宮城県から山形県へ入り分水嶺の堺田駅が雪に埋もれている。
ここからは一転して下り勾配、雪は一段と激しさを増しながら赤倉温泉駅を過ぎると列車は小国川に寄り沿うように走り、車窓左には瀬見渓谷が見えてくれば瀬見温泉駅。これからは徐々に田園風景が広がり,車窓左に奥羽本線の線路が並んでくれば、間もなく終点の新庄駅に到着だ。
この日は東北本線小山駅架線事故による影響で東北新幹線を中心に遅れが発生したため、急いで山形新幹線「つばさ」に乗り込んだ。 つばさの出発時刻は過ぎているが、少しの遅れなら待ってくれるようだ。そのため接続フォームには駅員総出で急げ急げである。このような光景は接続する列車が雪の影響を受けやすい新庄駅では珍しいことではない。
早速、車内販売員さんに米沢名物の駅弁「牛肉どまん中」を予約する。予約された駅弁は米沢駅で積み込みこまれ、米沢駅を過ぎるとお弁当が入ったポリ袋を販売員さんがよたよたと運びながら配ってくれた。外は暗く車窓の風景を楽しむことができない。旅の〆とくればもう、後はもうひたすら駅弁を肴に日本酒とビールを飲むしかない。 2011/1/25
駅一覧
切符や駅スタンプがご覧になれます。昭和50年(1975年)以降( )は新駅名・※は設置された新駅。
小牛田駅―北浦駅―陸前谷地駅―陸前古川駅(古川駅)―塚目駅―西古川駅―東大崎駅―上岩出山駅(西大崎駅)―岩出山駅―※有備館駅ー西岩出山駅(上野目駅)―池月駅―川渡駅(川渡温泉駅)―東鳴子駅(鳴子御殿湯駅)―鳴子駅(鳴子温泉駅)―中山平駅(中山平温泉駅)―堺田駅―羽前赤倉駅(赤倉温泉駅)―立小路駅―羽前向町駅―大堀駅―鵜杉駅―瀬見駅(瀬見温泉駅)―東長沢駅―長沢駅―南新庄駅―新庄駅