特急「南風」で西へ西へ~
「ループ線川奥信号場」 は山奥信号場とでも言いたい雰囲気
岡山13:05発の特急「南風」11号中村行に乗って「土佐の小京都」ともいわれている中村を目指した。やってきたのは2000系特急形気動車「アンパンマン列車」、1号車のグリーン車の後は普通指定のアンパンマンシートであった。
中村線は窪川から中村までのローカル線。窪川を出て予土線の若井駅を通過すれば大ループのトンネルの狭間にある予土線との分岐点・川奥信号場を通過だ。
列車は人家もまばらな静かな山峡をいくつものトンネルを抜けながら、緑が濃くなった山間を快適に走る。緑が駆け抜ける車窓に挟まれたその車内は乗客もまばらで、ジーゼル車特有のガラガラという音以外は何も聞こえてこない、心地よい静寂に包まれています。しかし、土佐佐賀を過ぎると車窓風景が緑から青に一変、 人家の向こうには漁港と共に無数の岩礁が波打ち際に広がる荒々しく雄大な太平洋の大海原が広がる。列車は西に向かいながら再び海から遠ざかり、やや内陸部に入ったかなと思う頃、車窓にはビニールハウスなどの広がる田園風景が見えて来る。やがて人家も増えてきたその風景の先に土佐中村城(現在の天守は再建された郷土資料館)が見えてくると、列車はいよいよ中村線の終点・中村に到着だ。
翌日は12:03発の窪川行普通列車までは時間があるので「四万十・トンボ自然公園」に行ってみた。 宿泊していた駅前の中村第一ホテルからタクシーで出かけることにした。運転手さんに予め1時間後にまたトンボ公園に迎えに来るよ頼んであるから安心だ。あいにくと月曜日で休園であったため、「とんぼ館」の見学はあきらめ、人気のない広い公園をゆっくりと散策することで心が癒された。
時期が遅かったので多くの種類のトンボが乱舞している光景は目にすることは無理でも陽だまりでは多くの赤トンボをみることができた。次回はオニヤンマが飛ぶ夏の暑い盛りに「四万十・トンボ自然公園」を訪れ宿毛まで足を伸ばしたい。しかし国内の観測史上最高の41・0度を記録した四万十市だけに暑いだろうなぁ。 2013/11/10・11
駅一覧
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窪川駅―若井駅―荷稲駅―伊与喜駅―土佐佐賀駅―※佐賀公園駅―土佐白浜駅―東大方駅(有井川駅)―土佐上川口駅―※海の王迎駅―浮鞭駅―土佐入野駅―西大方駅―※古津賀駅―中村駅