長良川鉄道
~清流・長良川を眺め、ゆったりとした時の流れる粋な旅~
長良川鉄道は、美濃太田駅(美濃加茂市)から北濃駅(郡上市)までを結ぶ72キロのローカル線。単両編成のディーゼル車が、山間を縫って長良川に寄り添いながら、 終点の北濃まで約2時間ガッタン、ゴットンと走る。風情ある駅舎、汽笛の音、自然豊かな長良川の眺めは、これぞ ローカル線ならではの情緒である。
景色と観光資源とサービス 三拍子そろった鉄道
車窓から望む四季折々の風景は懐かしき心のふるさとを思い出させるような原風景がある。春には菜の花や桜が咲き誇る中を通り抜け、夏には鮮やかな緑の田園風景を眼下に望む。秋の紅葉や、冬の雪景色もまた格別だ。相生駅と郡上八幡駅の間にはわずか15メートルの短いトンネルがあり、北濃駅には有形登録文化財の転車台があるなど、様々な魅力がいっぱいだ。美濃太田から北濃までのほぼ真ん中にあたる「みなみ子宝温泉駅」は、駅舎がそのまま温泉施設となっている珍しい駅だ。沿線には、美濃加茂市の「中山道太田宿」、関市の「刃物ミュージアム回廊」、美濃市の「うだつの上がる町並み」、郡上市の「郡上踊り」や「郡上鮎」、など、数々の観光資源が点在する。。郡上踊りが徹夜で行われるお盆の3日間には深夜や明け方の特別運行も実施されている。
終点の北濃駅に着いてから戻るには約40分の余裕があった。お腹も空いてきたので駅併設のおそば屋「花まんま」(木曜日休み)でゆっくりと天ぷらそばをいただいた。
お客さんは近所のおばさん3人と男性客が1人、天ぷらそば(海老なし)は熱々でナスが美味だった。雨はいよいよ本降りになり運転士が車両に乗り込むのを見届けてから激しく降る雨の中を傘もささずに急いで乗り込んだ。
平日のせいか乗客は我一人、新緑が雨に打たれて濡れた緑が一層鮮やかに濃く彩られたかすむ山々・鉄橋のなんと幻想的な美しさよ。大正時代から残る駅舎、これもまたこれからの大切な思い出として自分の心の中に留めておきたい。
駅一覧
美濃太田駅―※前平公園駅ー加茂野口駅(加茂野駅)―加茂野駅(富加駅)ー関口駅―※刃物会館前駅ー美濃関駅(関駅)―※関市役所前駅ー※関下有知駅ー※松森駅ー美濃市駅―※梅山駅ー美濃立花駅(湯の洞温泉口駅)―美濃洲原駅(洲原駅)―木尾駅(母野駅)―※木尾駅ー半在駅(八坂駅)―※みなみ子宝温泉駅ー美濃下川駅(大矢駅)―郡上福野駅(福野駅)―刈安駅(美並苅安駅)―郡上赤池駅(赤池駅)―深戸駅―美濃相生駅(相生駅)―郡上八幡駅―※自然園前駅ー美濃山田駅(山田駅)―徳永駅―美濃弥富駅(郡上大和駅)―万場駅―※上万場駅ー大中駅―大島駅―美濃白鳥駅―二日町駅(白鳥高原駅)―※白山長滝駅ー北濃駅
※印は長良川鉄道転換以降の新設駅。( )内は転換後の駅名。
※ 「赤」の駅は硬券と駅スタンプが表示されています。「青」の駅は駅スタンプのみです。