新函館北斗~五稜郭~函館をつなぐアクセス電車「はこだてライナー」
いつものように北海道最後の夜は函館。宿泊先はルートイングランティア函館駅前が満員なので函館国際ホテルに泊まった。このホテルを利用するのは初めてだ。ルートインホテルズは全国的に天然温泉大浴場が付いているので疲れを癒すには恰好のホテルなので利用することが多い。翌日、函館朝市を散策してから、駅前よりベイエリア・元町界隈を結ぶ循環バスで函館山にロープウェイで上る。昼間の函館山は夜景見学と違って見物客は極端に少なく、ケーブルカーはガラガラであった。その後、日銀函館支店をを見学、近くの函館市電「市役所前駅」の目の前にある「カフェ アキラ」のポークシチュー・カレーでランチを済ませてからホテルで荷物を引き取り、再び駅に向かった。
まさかのロングシート100%
新函館北斗駅から乗車する列車は同駅14時44分発の「はやぶさ26号」。この列車に接続する「はこだてライナー」は、函館発14時14分で間に合うが、新しくオープンした新函館北斗駅を見学するため1本早い「はこだてライナー」13時02分に乗り込むことにする。本来なら、その後の函館発13時51分、札幌行特急「北斗13号」にすれば、乗換にも十分な余裕(34分)がありベストと言えるが、「はこだてライナー」初乗車にこだわり、敢えてパスすることにした。車内の乗客は立っている人が数人でロングシートの席は埋まっている。東京のような大都市を走る通勤電車であれば、ロングシートに抵抗を感ずる人は少ないと思われるが、観光都市函館にロングシートは似つかわしくないように思えてならない。やはり旅の気分を味わうにはクロスシートが望ましく、せめてセミクロスシートにして欲しかった。でも、乗っている時間も短く、混雑時を考えると我儘は言えない。
新幹線終着駅「新函館北斗駅」は函館市ではなく北斗市!
ホームでは「ドア横の『空ける』のボタンを押してお乗りください。お乗りになったら車内のボタンでドアを閉めてください」との自動放送が繰り返し流れる。自動放送のアナウンサーは,聞きなれたJR北海道の他の列車と同じ大橋俊夫さん(フリーアナウンサー、元・東京FMアナウンサー)が務めている。「はこだてライナー」は道南圏に初めて導入された733系半自動ドア車両の電車なのだ。運行本数は快速列車6往復、普通列車は10往復の3両編成で、快速は新函館北斗ー函館間(停車駅は五稜郭)を上り15分、下り19分で結んでいる。普通の停車駅は七飯、大中山、桔梗、五稜郭の各駅で、上り19分、下りは22分で到着する。
定刻に発車した普通列車は左に函館運輸所、右に五稜郭車両所を通過、そして風を切るように畑や家々の間を走り抜ける。七飯駅を過ぎると、走行中の車内では新幹線の特急券についての自動放送が流れる。「北海道新幹線は全席指定です」としつつ、空席を利用できる特急券を持っている人が席に座っている場合があるので、その場合は乗客同士で確認し、座席指定を受けている方が優先して座るようにとの内容だ。「空席を利用できる特急券は、普通車の空席を利用できます」と続く。これは特定特急券のことを説明しているのですが、鉄道ファン以外のほとんどの人にとっては、頭の中が混乱してしまいそうですね。そして間もなく、22分後の13時24分に新函館北斗駅に到着した。
2016年7月5日(火)
駅一覧
函館駅―五稜郭駅―桔梗駅ー大中山駅―七飯駅―渡島大野駅(新函館北斗駅)―仁山駅―大沼駅―大沼公園駅―赤井川駅―駒ヶ岳駅―東山駅―姫川駅―森駅―桂川駅―石谷駅―本石倉駅―石倉駅―落部駅―野田生駅―山越駅―八雲駅―鷲ノ星駅―山崎駅―黒岩駅―北豊津駅―国縫駅―中ノ沢駅―長万部駅
※ 「赤」の駅は硬券と駅スタンプが表示されています。「青」の駅は駅スタンプのみです。
※( )内は改称駅名。