予土線の高知県側は、トンネル・鉄橋・絶景の連続!
予土線の名前の由来は、伊予の「予」と土佐の「土」。その名の通り、区間運行の列車を除き、伊予の宇和島駅と土佐の窪川駅を結んでいる。高松から延びる予讃線の終着駅でもある宇和島は行き止まりの駅。車輪止めの砂利が置かれた頭端式ホーム2面3線を持つ地上駅。ホームには予讃線の特急や普通列車、そして予土線の列車が並んでいる。予土線の列車は全て各駅停車で、約80kmの距離を2時間15分前後で結んでいる。
今日は、土佐くろしお鉄道中村線(窪川駅~中村駅間)中村駅から窪川行宝くじ号に乗って、一つ手前の若井駅でいったん下車、30分後の窪川発宇和島行きを待つことにした。この列車は宝くじ協会からの寄贈列車のようで高知県出身の漫画家やなせたかし氏のデザインによるラッピング編成のだるま夕日号だ。この間(若井~窪川)は予土線の列車も乗り入れている。若井では僕と鉄道ファンと思われる2人が降りた。周囲は田園地帯で人家も少なく閑散としている。
窪川発の列車はホビートレイン、この列車はフィギュアで知られる海洋堂が沿線の四万十町に「海洋堂ホビー館 四万十」を開館したのがきっかけでできた列車で、車両の外側は太古の恐竜から未来空間へと時空を超えたデザインでラッピングされている。車内には四万十流域のヒノキ材を使用したショーケースに海洋堂のフィギュアを飾っている。列車が発車して間もなく四万十川が現れた。列車は四万十川に沿って進む。目の前に山が現れると四万十川は急カーブを描いて山を迂回、列車はそのまま真っ直ぐトンネルへ。トンネルを出ると直ぐに鉄橋があり、再び四万十川と合流。こんな景色が何度も続く家地川(いえぢがわ)から半家(はげ)までおよそ40分間、素晴らしい四万十川の絶景区間が車窓の左右に目まぐるしく移り変わる。途中から僕は列車の後ろの運転席の横から進行方向反対向きに立って眺めることにした。
日本一暑い江川崎駅
江川崎駅は予土線のほぼ中間にあり、沿線で最も大きな駅。ここは四万十川中流のアクティビティの中心基地となっている。カヌーやラフティングなど川遊び体験施設、レンタサイクルやキャンプ場、宿泊施設が集まっている。若井を発車して1時間、ここから暫くは南予の長閑な里山を列車は走り抜け終点宇和島駅に到着した。
2013年11月11日(月)
駅一覧
若井駅―(川奥信号場)-家地川駅―打井川駅―土佐大正駅―土佐昭和駅―十川駅―半家駅―江川崎駅―西ヶ方駅―真土駅―吉野生駅―松丸駅―出目駅―近永駅―深田駅―大内駅―二名駅―伊予宮野下駅―務田駅―北宇和島駅
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