集客サイトには不可欠
SEO経験者にはお馴染みの"meta description"というものがあります。具体的には各Webページの中にHTMLタグで次のように埋め込まれている部分です。
例えば競争率が高く、検索結果上位をとるのがかなり厳しいビックキーワード『ダイエット』で1位の企業の"meta description"は<meta name="description" content="大人気企画『勝負の3キロダイエット』ほか、キレイで健康的にやせらせる情報満載!250以上のダイエット方法体験談やダイエット食材、レシピなども多数掲載。">となっている。
スニペット(=説明文、要約文)といわれ、該当するページの概要が表示されています。タイトルの次に表示され、検索ユーザーはこれをチェツクしてサイトを訪問しますのでおろそかにできません。
作り方としてはSEOで上位表示を狙うキーワードの幾つかを入れて検索ユーザーが思わずクリックしたくなるように工夫を凝らしたものです。文字数にして90字程度でまとめるのがいいでしょう。
検索結果、各検索エンジンはタイトルの次に"meta description"が表示されますが、Yahoo!は"meta description"が常に表示されるとは限らずdescription、往々にして検索キーワードの前後の文脈を表示するため、場合によっては摩訶不思議な呪文のようなスニペットになることもしばしばであった。
なかなか難しいことであるが、コンテンツの作成や更新記事の文章にはそのことも考慮した文脈作りを心掛けたいものだ。
Yahoo!JapanSEO効果あり!
今だから言えるが、昨年(2010年)の11月末にYahoo!Japanの検索エンジンがGoogle化するまでは、「ここにSEO対策キーワードを記載すると上位表示が可能であった」こともあり、SEO対策キーワードの4番目をここで対策するのをSEO対策の常套手段としていた。
それだけにスニペットを省みない、上位表示のみを目的としてキーワードの詰め込みによるスパムの温床となっていた可能性は否定できない。
そのため、Google初め多くの検索エンジンが既に検索アルゴリズムの対象から"meta description"を外しているとの意見が大勢を占めていた。
他の検索エンジンもそれに追随したと思われていたようだが、Yahoo!JapanはGoogle化するまでは上述のように充分通用していた。もちろん、スニペットを度外視したキーワードの詰め込みが通用したかどうかは知る由もないし、そのような行為が論外であることはいうまでもない。
― 人の行く裏に道あり花の山 ―
これがきっかけとは言い切れない面があるにしてもスパム的な詰め込みは減ってきた。同時に「何を入れても意味がない」ということで、各ページともみな同じdescriptionであったり、空きにしてしまうなどの手抜きをするサイトが以前にも増して多く見受けられるようになった。
これではせっかくSEOで上位表示したのに、検索ユーザーの集客のためにはよくありません。それどころか自社より下位表示のライバル会社にユーザーはクリックしてしまうかもしれません。
ソーシャルメディアでのキーポイント
最近ではソーシャルブックマークサイト(はてなブックマーク、Yahoo!、FC2ブックマーク、gooブックマークなど)紹介文にも使われるため、検索エンジンの結果で表示されるスニペットにも増して重視すべき点になってきたといえます。
特にfacebookなどのソーシャルメディアでの紹介も多くなっています。facebookはアメリカの調査会社Hitwiseの報告によると、2010年1月~11月のアメリカでのアクセス数ランキングは、2009年まで1位だったGoogleを抜いて、1位になりました(http://www.hitwise.com/us/press-center/press-releases/facebook-was-the-top-search-term-in-2010-for-sec/)。
facebookが端的に証明しているように、サイトを紹介しようとすると自動的に画像と紹介文が出てきますね。なかったらどうでしょうか。。。訴求力ないですよね。facebookを閲覧している友達はタイトルとこの紹介文を見てクリックしているのですから。
表示されるスニペットがもう少し鮮明に見えるようになると有難いのですが、その内改善されることでしょう。
結論として、SEOとして検索エンジンの上位表示に関係がないからといって、上述のように description が不要になったわけではありません。それどころか今まで以上に検索ユーザーを惹きつけるdescriptionを作成して、それを読んだユーザーが思わずクリックしたくなるように考えをめぐらすものです。
それが、結果として集客につながります。貴社のサイトの順位が例え5位であったとしてもdescriptionの出来栄え次第では3位のライバル企業よりクリック率(CTR)が高いかもしれません。それだけゆるがせにできない問題といえます。