直帰率を改善する
SEOで上位表示の結果やリスティング広告で多くのユーザーにサイトを訪問してもらっても、ユーザーがエントランスページだけを見て去ってしまっては、効果半減どころか全く意味をなしません。SEOなら金銭的な無駄は生じませんが、検索数が多くクリック単価も高いキーワードのリスティング広告だったら大変な費用の無駄使いになります。何れにしても「直帰」されているようでは問題ありです。これはLPO(ランディング・ページ・オプテマイゼーション)に起因していることから発生する現象です。 直帰には「直行直帰」と「途中直帰」の2パーターンあり 1. オーガニックサーチやリスティング広告でサイトを訪問するも、探している情報が存在しないと、瞬間的に判断してサイトを離脱してしまう。3秒の法則といわれる所以である。例えば、ビックキーワード「薬」でサイトに誘導したとしても風邪薬を探しているとしたらどうだろう。胃薬のサイトが表示されたとしたら帰ってしまうのは明らかだ。 2. サイトを訪問して探している情報を発見したが、その後のアクションが面倒だったり、不明確でサイトを離脱。 3. サイトを訪問して探している情報を発見して満足してサイトを離脱。 私は勝手に上記1の直帰を「直行直帰」、2,3、を「途中直帰」と呼んで区別しています。 各々の対応策については違いがあり、次のような方法が考えられます。 1の原因は、キャンペーンとランディングページのファーストビューの乖離が主な原因で、 キャンペーン内容とランディングページの内容を一致させることが大切になります。SEOで上位表示されたスニペットやリスティング広告のタイトルと説明文はサイト誘導への「橋渡し役」として適切だろうか。 よく見受けるリスティング広告に「お得」「格安」「激安」などの単語があります。これらを判断するのは飽くまでユーザーでありスポンサーではありません。スポンサーの何とか気を引きたい、訴えたいとの気持ちは理解できますが、果たしてユーザーの立場に立ったときはどうだろうか。そのような単語は避けて、『「お得」「格安」「激安」なイメージが湧く適切な言葉』で表現する方が良いようにおもえてなりません。 2の原因は、はっきりしていてページのユーザビリティや次のステップに進む遷移のわかり難さが主原因です。せっかく関心を持ってサイトに滞在しているのに帰ってしまうとは全くもって残念です。企業側に立てばこれも目に見えない機会損失の1つです。たいしたことのないように思われますがこのような積み重ねが業績に直結してきます。「途中直帰」どころか「もったいない直帰」と敢えていいたいくらいです。 そして3はユーザーの立場からすれば成功といえるかも知れませんが、サイト運営者の立場からすると必ずしも成功とはいえないのではないでしょうか。何故なら本来の目的であるターゲットユーザーが満足しただけで帰ってしまっては困りますよね。確かにブランディングとしては成功といえるでしょうが、満足した結果、資料請求や電話問合わせなどのコンヴァージョンに繋がらないことには成功とはいえません。