平成16年(2004年)4月SEO対策施工
4月から6月までの3ヶ月間かけて対策を施工する。PPC広告と同じ業者のアイレップさんが担当する。担当者から施工は米国内専門部署で行うとのご託宣であるがいやに仰々しい感を否めない。当時は新しい技術でもあることだし、そんなものかと思っていたが今から考えるとそれほど高度なテクニックが必要だとは思えない。中小企業としては取り組みも早く、新しいことにチャレンジできる喜びと期待で胸がワクワクしたことが昨日のように思い起こしている。尚、対策費用としては168万円が必要であった。キーワードとしてはビックキーワードを2~3、その他に各業種パッケージのミドルキーワードを夫々3~5を候補に挙げた。合計すると20を超えている。施工内容の項目ににディレクトリ対策も含まれていたが実際には行われておらず、事前と事後の十分なるチェツクは欠かせない。結果として目立ったのはパンクズとフッタナビゲーションおよび画像のALT属性であった。外部リンク対策がおろそかでけして満足できるものではない。
「販売管理システムはGoogle20位、YAHOO!Japanは36位
6月に入るとようやく今までの圏外(500位以下)から販売管理システムのキーワードにてGoogle20位、Yahoo!Japan36位と圏内に入ることができた。当時の定期クローラーは月に1回程度なため反映にも時間がかかった。ここ数ヶ月の順位の推移はGoogleが20位~31位、Yahoo!Japanでは34位~36位、双方のインテックスが不安定なことにより、安定するには今少しの時間がかかりそうだ。ニュースサイトや頻繁に更新されるサイトにはフレッシュクローラーが巡回しており、また、クローラーには学習機能があるため更新を多くするサイトにはクローラーの訪問回数も多くなり反映も早くなる。更新に関していえば、一度訪れた訪問者が次回の訪問で何等変化がないと2度と訪問はしてくれません。常日頃からWebサイトへの関心を怠らない姿勢が大事で、そのためには中小企業であるからこそ社長が自ら先頭に立ち担当者共々役割を果たすことが肝要になります。担当者選びで多くの企業が過ちを犯しているのは技術者を選ぶ傾向が強く、それではホームページに営業のノウハウを落とし込むことには無理が生じます。忙しいトップセールスマンが適任です。
ビックキーワードはトップページ対策が必要、8月にはGoogleで8位
ビックキーワードとしての「販売管理」、「在庫管理」にはトップページ対策が必要なことがわかり社内にてh1タグとキーワード「販売管理システム」の頻度(全文の5%程度)、密度、位置などの対策を施す。この対策が功を奏し、8月には「販売管理システム」Google8位、Yahoo!Japan12位と大きく飛躍、念願の1桁台に掲載され大いに自身を得た。Googleに於けるページ数は18,000,000、その中での8位掲載とは昔日の感があり1人悦に入り興奮は隠せなかった。
社内の意識が大きく変化する!
問い合わせ・資料請求が今までのPPC広告に上乗せすること10数件と増えてきた。具体的には5月35件、6月38件、7月16件、8月34件の結果となった。それまではPPC広告のみで20件前後で推移していたが、次第に競合も多くなり想定するに20件を下回ると想定される。サイトを別にすればはっきりするが、将来の課題とする。そのような見方をすればPPC広告とSEOにて半々か。件数の内、企業とパートナー(同業者)が半々で今後の当社の戦略を考えると企業の比率を高めなければならない。そうはいっても、売上拡大を図るにはパートナー戦略は欠かせないが各々企業には長い間に醸成された企業文化があり両方はなかなか難しい。プッシュとプルは同時にできないし、美点凝視のスタンスで強みに磨きをかけるに限る。加えるに、これからの課題として首都圏と地方の比率が同程度なため、首都圏の比率を高める工夫をこれから講じていく。打つ手は無限である。粗利で数百万~数千万の新規受注が毎月決まるようになり幹部を中心にWebマーケティングの威力に関心が高まってきた。思うに付け、いつものことであるが、線路を敷くには大変なチャレンジ精神トエネルギーが必要である。乗る人も、早い方もいるが駅ができ快適な環境になるまで様子見のタイプも多く、腹立たしいことも多いが、成功したときの達成感は何物にも変えがたい。社会に出れば本来線路を敷く立場であるはずであるがいかんともしがたい。革新して成功まで導くのはネアカでやり抜くタイプでないと難しい。他にはタイプとして4つを挙げると①野心のある努力家、②プライドのある情熱家、③我慢強い耐心家、④経営感性のある細心(日本電産の永守社長語録より)。良く面接などで若い人にあなたはどのタイプですかとたずねるとネアカでやり抜くと応えるのが多いのは時代の反映かそれとも願望の現われか。
◆Yahoo1Japanの検索エンジンが平成16年(2004年)5月31日、Googleから独自のYST(Yahoo Search technology)となる。米国Yahoo!がinktomiを買収、更にオーバーチュアも買収したことにより必然的にAlltheweb,Altavistaのエンジンも手中に収める。YSTはinktomiをベースに開発、AllthewebとAltavistaの良い点を統合したと推測されます。その証拠にYSTのクローラー名にYahoo!Slurpとinktomi時代のクローラー名”Slurp”を引き継いでいます。
◆inktomi:ロボット型検索エンジン。Googleのような高度なアルゴリズムでWebを分析してランク付けを行う。
◆Alltheweb:ノルウエーの検索エンジン開発会社。First search&Trasfer(FAST)が運営していた検索エン ジンサイト。2003年2月にFASTのWebサーチ部門(=つまりAlltheweb)がオーバーチュアによって買収される。PPCプロバイダーで大きく成長したオーバーチュアがPPC広告とアルゴリズム検索を組み合わせた包括的な検索ソリューションを提供するための戦略的な買収でした。オーバーチュアはこの直前にも同じアルゴリズム検索大手のAltavistaを買収。
◆Altavista:altavista社の全文検索型エンジン。1990年代後半には世界最大規模の検索サービスとして人気を博した。1995年にDEC社が開発したWebサイトで、初の本格的な全文検索サービスとして定番サイトの地位を得た。1998年コンパック社によるDECの買収によりコンパック社のⅠ事業となったが、1999年1月にはAltavista社として独立、その年の6月にはCMGI社に買収された。その後、2003年2月にはオーバーチュア社が買収。
低価格seo対策◇ 片手にソロバン、片手に論語 ◇
子曰く、人のおのれを知らざるを患(うれ)えず。人を知らざるを思う。
(他人が一向に自分を認めてくれない、と不平をかこつのは筋違いだ。自分こそ他人の真価を理解できずにいないか、それを気にすべきである)。
孔子