Webから見込み客を新規開拓 入札価格が高騰する“ビックキーワード”! SEOを行うことに限らず、検索連動型広告を運用するにしても、新規開拓のためのキーワード選びはとても重要になる。特にSEOではこの基本を間違えて対策を行うと、そう簡単には変更や修正は大変になるので、キーワードマーケティングには格段の力を傾注している。今回は検索連動型広告に関して考えて見ても、人材紹介業なら「転職」、不動産業では「マンション」、自動車保険業の「自動車保険」といったように、誰でも想起できるような業界を代表するビックキーワードは検索数も多くなる一方、入札する企業も増えるために、入札価格が高騰するのは致し方ないことである。 以前は入札価格によって順位が決まっていたが、先鞭をきったのはGoogleの「アドワーズ広告」で「入札価格×広告の品質」の積によって掲載順位が決定されるようになった。2007年春にはオーバーチュアの「新スポンサードサーチ」も同じようになったが、ビジネスの視点から考えて、筆者なりには「広告の品質とはクリック率の問題」で決まると難しく考えないことにしている。それだけ上位に表示させるには、どうしても信用度やブランディングの問題などでクリック率が落ちる中小企業はハンデイを背負っているといえるのではないか。その分、思わずクリックしてしまいそうな見事な「タイトル」と「説明文」のキャッチコピーでハンディを乗り越えたいものだ。 あの“2つのお宝キーワード”は忘れることができない だからこそ、検索数はそれほど多くないが入札する企業が少なく、クリック単価の安い隠れたキーワードの発掘が重要になってくるのだ。筆者が経験したケースでは、一昨年の9月まで勤務していたコンピュータのパッケージメーカーのN社在職中には、新規開拓のための「医療機器卸業者向けの販売管理システム」に関するキーワードで検索数は極めて少なかったが、「医療○○」「医療○○○」のキーワードは忘れることができない。僅か数百円の課金(検索連動型課金広告)で数百万も粗利があるパッケージシステムの新規開拓の受注が2件も達成できるとは、未だに鮮明に記憶に残っている。このようなことがあるから、やめられないのだが、でも「半年後にはこのお宝キーワードも発見される」ことであろう。いつまでも発見されないと思って油断したら大間違い、世の中そんなもんである。 では、皆さんは新規開拓のためにそのようなキーワードの発掘はどのようにされているでしょうか。当時はオーバーチュアの「キーワードアドバイスツール」が大層便利で重宝しておりました。いや、正確にいえばこのツールに頼っていたといっても過言ではありません。しかし、よく考えれば便利なツールなだけに業者のみならず、関心のある一般ユーザーも使用していたことであろう。裏を返せばライバル企業も同じ方法で新規開拓のためのキーワードを探しているということだ。 つまり、同じことをしているわけだから、検索連動型広告を実施している企業は、どこも同じような新規開拓のキーワードで入札していることになってしまう。これでは企業としての差別化ができないばかりでなく、このやり方を踏襲していては競合が少ないお宝キーワードを発掘することは困難になってしまう。 「キーワードアドバイスツール」の提供中止 “その対策は”! 昨年の9月から一時回復したにせよ、使用できなくなった。そのためGoogleのキーワードツールや類語.JPなどを使用して、対象キーワードの関連語や類語などで探すこともできるが、これらも古くからあり新鮮味に乏しい。しかも、検索ワードの場合はそれぞれのユーザーの感性で信じられないような特殊な言い替えをしている場合も多く、これらのツールに載っているものが言い替えの全てとは言い切れないわけだ。とくに業界用語で専門的なキーワードに関しては注意を要する。例えば筆者のようにIT業界にいた人間には、「IP電話」と当たりまえのように使っているが、ユーザーが検索するには「電話 無料 インターネット 通話」などを2語或いは3語の複合語として組み合わせて検索している可能性が高いような気がしてならない。そうかといって各人の感性に委ねるだけでは身も蓋もない。 どの企業でも予想しえない「キラーキーワード」 しかし、考え方ひとつで面白くなったといえるのではないだろうか。だれもが「キーワードアドバイスツール」から、それぞれが工夫してキーワードマーケティングをする必要に追い込まれている今こそチャンスといえるのではないか。大変だと思うかそれともシメタと思えるかどうかにかかっている。如何であろうか。その分、各人のひらめきに頼る傾向は強くなり、言葉選びのセンスがあれば新規開拓のための効果的なキーワードの発掘も可能になるだろう。このように検索に馴れ親しんでユーザーが検索するキーワードの傾向を掴んで、語彙力が高い人は有利になるであろう。そうでない人はなかなか難しくなりそうだ。 そこで、言葉選びのセンスもボキャブラリの乏しい筆者はどうしているかというと、未だ暗中模索の状態で決定打がない状況である。どうしているかというと、先ずキーワードアドバイスツールプラス(最近はビックキーワードでないと検索不可の場合が多い)やフェレットやGoogleAdwords(グーグルアドワーズ)のキーワードツール等々を使い倒して調べ、後は経験とひらめきで決定している。実にいい加減なそしりは免れず、そろそろキーワード決定の標準化のモデルを決めないことには効率が悪いことはなはだしい。 いろいろやってみて、意外と面白いのは、検索ポータルサイトの「エキサイト」が提供している「サーチストリーム」がいい。これはユーザーが入力した検索キーワードをリアルタイムで表示される仕組みになっている。今まさに検索されているキーワードがフラッシュニュースのように横に流れるので、それを眺めていると思いがけなく「こんなキーワードが・・・・」という新規開拓のための、想定外の発見があるかもしれない。先日も新規開拓とは“トン”と関係ないが「秋葉原 とら八」と流れたので思わずクリック、姉妹店は神田や上野にもある。特に「やき“トン”」で人気があるようだ。メニューを見ると他にも焼き鳥などもあり随分とリーズナブルな価格だ。この辺りをいつもウロウロしているので是非とも一度は訪れて見たいものだ。先日も友人と神田で一杯やろうと駅に向かってキョロキョロとしていた道すがら入り口の小綺麗なお店を発見、焼き鳥や煮物などを食してみたが、まことにもっていただけず、早々に退散する羽目になっただけ、余計に興味が惹かれ思わずクリックしてしまったのかも知れない。 物販サイトでは、通販商品の総合サイトの「ショッピングサーチ・アラジン」も参考にしたい。エキサイトの「サーチストリーム」同様に「ライブキーワード」という名称で、いま一般ユーザーが入力しているキーワード60個をピックアップ。その60個が5分間隔で更新されて表示される。 “新規開拓のためのお宝キーワード”の簡単な見つけ方!? この2つは、キーワードマーケティングとしては、効率がけしてよいとはいえないが、一般ユーザーがいったいどんなキーワードで検索を行っているかを見ることによりセンスを磨くのに役立つかもしれない。時間にゆとりがあるときに眺めるのも一興ではないだろうか。何れにしても、「お宝キーワード」発掘には、やはり自分自身が検索を繰り返し行うことにより感性に磨きをかけることが一番の近道かもしれない。 ところが、つい最近にアクセス解析ツールでホームページを訪れたユーザーのキーワードを分析することにより確実に新規開拓の顧客を増やして“売上げを上げる方法”を発見した。新規開拓には有効に作用しそうなので、このことは次回に詳しく実例を挙げてお知らせすることにいたします。乞う、ご期待。 ◇ 片手にソロバン、片手に論語 ◇ 子曰く、君子は器ならず。 (君子というものは、特定の用途だけに役立つものではない)。孔子 ★他に「君子は器ではなく、器を使いこなす人間であれ」とする解もある。
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