ヤフカテ申請で掴んだ動かぬ証拠
YAHOO!のアルゴリズムには人手が介在
YAHOO!カテゴリ登録には「ビジネスエクスプレス」を利用して審査(5万円は審査料で登録料ではない)の申請をしないことには難しい。最近では審査が甘いとの批判もあるようであるが、利用者の役に立つコンテンツが用意されていれば登録は簡単であると鷹揚に構えていたが、これがとんでもない間違いであった。 今回申請するサテライトサイトは本サイトとは別個の「1商品のサイト」としてビジネスブログで作成した。本サイトからのコンテンツも多く援用していたので楽にしかも短時間で公開することができた。ドメインは本サイトがドットコム(.COM)のため、CO.JPで取得することにした。調べると偶然にも商品名と同じドメインが空いていた。想像するにライバル他社は最初の本サイト作りのさいにCO.JPでドメインを取得していたからではないか(CO.JPは1法人格に1つ)。 たまにはこういう幸運にあたるのもわるくない。 □□□ 目標はビックキーワード【☆☆☆】を27位から20以内! ドメインが商品名(カタカナ)と同じだけでは検索順位を大幅に上昇させるほどのインパクトはないにせよ、小さな最適化の積み重ねの1つとしてどのような評価になるか期待した。「日本人はアルファベットではなかなか検索しない」が、この商品はアルファベットでも検索される可能性が高いのでSEO的には効果がありそうだ。因みにアルファベットで検索するとGoogle2位、YAHOO!4位(2009年5月20日現在)と申し分ない。 その上、上位表示されている他のサイトのタイトルはアルファベットばかりだから、商品名のカタカナが表示されていることは目立つことおびただしい。思わずクリックしたくなる衝動にかられそうで差別化としては大成功といえるであろう。英語圏など、アルファベッドを使う国々ではURLにキーワードを含めるのはSEO対策として当然のように行なっているようだ。 このサテライトサイトは検索結果ページのタイトルの後ろの部分にドメイン(タイトル:キーワード/キーワード ドメイン)が表示されるようになっている。ドメインがアルファベットとはいえユーザーの検索キーワード(カタカナ)と同じ文字列が表示されるため目立つメリットはあることは事実だ。 「つまり検索意図に合致していそうな印象を与えることによるクリック率の上昇やユーザビリティの観点からのメリットの方が大きいのは間違いない」 公開して間もなく上位表示を目的としたキーワード3つは何れもベスト10入りで予定していたポジションを早々とゲットすることができた。でも、全て複合語(2語)であるため、上述のように月間検索数の多い「単一ワード『ビックワード』現時点で27位」の上位表示(20位以内)を達成するための手段の1つとして、今回YAHOO!カテゴリ登録の申請をすることにした。しかし、全体のコンテンツが不足している上に本サイトからの援用コンテンツが多く申請に際して一抹の不安を残した。 □□□ 案の定、申請の翌日には登録されている本サイトと比較され、「サイトとして切り出しても、利用者にとっても有益となるコンテンツが不足していると判断されてしまった」。想像するに「審査基準の独自のサービス、コンテンツが含まれている」に抵触するようだ。 過剰SEOによる軽度のスパム扱いか? しかし驚きましたよ!ここで問題が発生だ。いままで上位表示されていたキーワードが連絡のあった日から、いきなりことごとく下落した。理由は何となく想像できるにしても、これは審査に際して人為的に落としたとしか思われない。まさに「藪蛇」とはこのことだ。表示順位の変わりようは、「○○○2位→10位・△△△2位→16位・□□□6位→35位」、「ビックワード『☆☆☆』は27位から64位に“ナイアガラ”だ」。 その後はコンテンツを充実させたので、各々の対策キーワードが上位表示されるようになってはいるが、依然として元の状態には回復していない。戦略的なWebマーケティングとして商品別や事業部別のサテライトサイトを持つ企業は多くなっているがコンテンツの作成に際してはSEO対策を強く意識するあまりサイト作りに手を抜かないよう意を注いだ方が得策だ。繰り返すが、今まで以上に「新規性のある有益なるコンテンツ」の作成をしないことには本サイトと比較されるため、マイナス面が生じて、「ホゾ」を噛むことになるのではないか。 災い転じて福となす 再申請は登録の見送りの理由を参考にして、サイトを修正して30日以内に1度だけ許されている。ご丁寧にもメールには「慎重」にサイトを修正されてから再審査を申し込むようにとのご託宣である。「慎重」にという言葉が妙に気になり、これではかなり大幅な修正が必要のようだと覚悟を決めて取り掛かることにした。当初からコンテンツ不足の問題は重々承知しての申請であったから、これを機会に先延ばしになっていたコンテンツの充実をするきっかけになったのは不幸中の幸いであった。