在来線 青函連絡乗り納めの旅 ”函館~新青森間”
津軽海峡線(つがるかいきょうせん)は、青森県青森市の青森駅と北海道函館市の函館駅を結ぶ、JR北海道およびJR東日本の鉄道路線の愛称です。平成28(2016)年3月26日に北海道新幹線が新青森駅~函館北斗駅まで暫定開業される。これを機に青函トンネル内を走行するのは新幹線と貨物列車のみ、これに伴い特急「スーパー白鳥」、「白鳥」や急行寝台「はまなす」、特急寝台「カシオペア」が廃止されることとなった。
4泊5日最後のお宿は、「ルートイン ホテルグランティア函館駅前」。いつも北海道最終日は函館でのんびり過ごすように心がけている。今回もそうだ。翌朝ホテルに荷物を預け、新鮮な魚介類のお土産を探しに函館朝市へ行く。相変わらずの賑わいで、朝市通りでは NHKが撮影をしていた。そう言えば昨年7月こんなこともあった。『まさはる君が行く!ポチたまペットの旅』のロケに遭遇して、そのシーンが後日テレビで放映された際にはボクも写っていました。このように函館朝市にはロケや多くの観光客、芸能人も訪れるため、お店のおっちゃん達は撮影に慣れている。
まさに「津軽海峡・冬景色」の雰囲気
ホテルに戻りキャリーバッグに土産を押し込み(買い過ぎた)、改札を入るとホームにはこれから乗車する11時19分発の485系特急「白鳥」22号が乗客を待っていた。今回に限ったことではないが、北海道に来るときは新青森から乗る列車は789系特急「スーパー白鳥」、帰りの函館からは485系特急「白鳥」に決めている。これから乗る「白鳥」は中途半端な時間帯のせいか、いつものようにガラガラである。そもそも本州から北海道へ鉄道で来る人は少ないのだろう。席はいつものように海側の進行方向右のD だ。出発すると間もなく対岸には雪化粧した函館山が見えてくる。こうしてのんびりとあつあつのコーヒーを飲みながら、函館湾の景観が見られるのも今回の旅でお終いになるだろう。列車は渡島当別、札苅と海岸線に沿って走る。津軽海峡の風景が美しい区間だ。そして列車は木古内に着いた。普通列車への乗り継ぎの乗降客が多く、心持ち混んできたようだ。
列車は幾つかのトンネルを抜け、いつの間にか青函トンネルに入った。開業当初は全国各地から旅行客が詰め掛け、快速「海峡」は増結に次ぐ増結で12両編成にもなってJR北海道では客車不足に陥ったのが嘘のようだ。この世界一長いトンネル(スイスのトンネルが営業を開始すると世界2位になります)を作った偉業は賞賛ものだが、実際に乗っていると轟音と暗闇で退屈することが多いのも確かだ。そんな退屈を紛らわせるためか、青函トンネルのどこの位置を走っているのかを示す電光掲示板が各車両に流れている。夜間の寝台列車(急行はまなす、特急カシオペア)ではそういう案内はない。
北海道新幹線で輝きを失う蟹田駅
長いトンネルを抜ければ、津軽海峡の対岸には北海道や下北半島が見渡せ、JR北海道管内駅としては最南端に位置する青森県内唯一の津軽今別だ。この駅は三厩(みうまや)に向かうJR東日本の津軽線の津軽二股駅と隣接しているのに同じ駅名ではない(JR北海道とJR東日本は仲がいい)。やがて青い海原が姿を現す。陸奥湾である。どこまでも広がる海を眺めていると、ほどなく蟹田駅に到着した。蟹田駅ではJR北海道からJR東日本の乗務員に交代する(JR北海道とJR東日本の分岐駅)。この駅は北海道新幹線が開業すると特急約10往復がなくなり、「蟹田~青森」間の運行本数が半減する。そうなると、蟹田駅の利用者は大きく減ると予想できます。北海道新幹線の煽りを1番受ける駅になってしまいそうです。そして 津軽半島の長閑な田園風景を進んだ列車はしんしんと降る雪のせいか妙に静かに青森駅に到着した。蟹田から約30分。青森で列車はスイッチバック、列車の進行方向が反転して終点の新青森に向かう。昔は青森でレールがそのまま桟橋に停まっている青函連絡船へと続いていたためで、列車が港に突っ込むような形で終着していた。
列車に若干の遅れがあり青森駅停車は短く4分、新青森駅に着いたのは13時40分頃だった。既に同じホームの向かい側では快速リゾート「しらかみ」クマゲラ編成(青森~五能線経由~秋田行き)が乗継の乗客を待機、 降りる間もなく出発して行った。
2016/1/30(土)
駅一覧
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※ 印 は昭和50年(1975年)以後に設置された新駅、×は廃止駅。
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