在来線 青函連絡乗り納めの旅 ”新青森~函館間”
津軽海峡線(つがるかいきょうせん)は、青森駅から函館駅を結ぶ、JR東日本およびJR北海道の鉄道路線の愛称です。平成28年(2016年)3月26日に北海道新幹線が新青森駅~函館北斗駅まで暫定開業される。これを機に青函トンネル内を走行するのは新幹線と貨物列車のみ、これに伴い特急「スーパー白鳥」、「白鳥」や急行寝台「はまなす」が廃止されることとなった。廃止直前になるといつものパターンで鉄道ファンや関係者で混雑するため、まだあまり騒がれていない人気の少ない冬場のこの時期(1月26日)に行くことにした。目的は二つ、特急「スーパー白鳥」と
第三セクター(道南いさりび鉄道)に転換されるJR北海道江差線(木古内駅~五稜郭駅間)の乗り納めである。
東北新幹線はやぶさ5号から乗り継ぎ「特急スーパー白鳥5号」/新青森発11:30 函館駅着13:42に乗車、青森県蟹田駅付近から視界が広がる陸奥湾、北海道に上陸してからの津軽海峡や函館湾の海側を走る進行方向の右側D席を確保、粉雪舞う中を出発した。列車は津軽半島の東側を走行、左側には現在試験走行中の新幹線の線路が見えて右側の車窓にはどんよりと重く垂れこめた空の下陸奥湾が見えてくれば間もなく蟹田駅だ。中小国駅を過ぎ、津軽線と別れて海峡線に入った列車は高架橋をスピードを上げて行く。幾つかのトンネルを抜けると津軽今別から世界一長い全長53.3kmの青函トンネルに突入。
青函トンネル走行の在来線旅客列車、3月21日発で運行終了へ
ゴーゴーと大きな反響音を響かせて闇の世界へ吸い込まれていく。このトンネルはスーパーロングレールを使用しているから、レールの継ぎ目を車輪が通過するときに発生するゴトンガタンという轍(わだち)の音がほとんどない。最近まではトンネル内にある二つの駅のうち見学整理券を持っていれば青森県寄りの竜飛海底駅を見学することができた。しかし、2014年3月に北海道寄りの吉岡海底駅(2006年まで見学できた)と共に廃止となり、現在は見学することができなくなっている。つい最近まで竜飛海底駅見学で降りる際には2号車の前方のドアしか開かないため、事前に車内アナウンスがあったにしても急いで列車内を移動したことなどを思い出しながら、うとうとしているうちにトンネルを抜けた。
さあ、冬の北海道上陸だ。晴れていれば下北半島や津軽半島の山並みを見ることができるのだが、この雪では見通し悪く難しい。線路は高速走行ができるように改良されているがカーブが多い海岸線沿いを走るので列車はスピードを抑えて北上。やがて車窓正面には函館湾に浮かぶテーブル状の函館山が手に取るように見えてくれば終点の函館だ。列車は定刻の13:42に到着。
同じホーム隣ではこれから乗車する札幌行183系気動車特急「北斗9号」がカラカラカラと気動車特有のエンジン音を響かせながら乗客を待っていた。乗換時間には余裕があり、ホームに停車中の789系特急「スーパー白鳥」と183系特急「北斗」の並びを撮ってみる。函館では何回も並びを撮っているがおそらくこれが最期になるだろう。
2016/1/26
駅一覧
赤の駅は切符・駅スタンプ(ない駅もあります)、青の駅は駅スタンプがご覧になれます。
※新青森駅ー青森駅―油川駅―津軽宮田駅―奥内駅―左堰駅―後潟駅―中沢駅―蓬田駅―郷沢駅―瀬辺地駅―蟹田駅―中小国駅―津軽今別駅ー×竜飛海底駅(竜飛定点)-×吉岡海底駅(吉岡定点)-×知内駅(知内信号場)ー木古内駅ー札苅駅ー泉沢駅ー釜谷駅―渡島当別駅ー茂辺地駅ー上磯駅ー清川口駅ー久根別駅ー東久根別駅ー七重浜駅ー 五稜郭駅ー函館駅
※ 印 は昭和50年(1975年)以後に設置された新駅、×は廃止駅。
楽しく読ませていただきました。津軽海峡線の青函トンネルを走る「すーぱーはくちょう」と「はまなす」が北海道新幹線が3月26日開業に伴い走らなくなるとか。寒い中メモリアルトリップですね!感動です。
投稿情報: 小泉功 | 2016/02/11 19:28
あざーっす!冬の北海道なので防寒対策(ブーツ、帽子)バッチリで出かけましたので問題ありませんでした。ホテルは暖房が効いていて東京にいるより快適。ボクにとって旅は元気の源です!
投稿情報: moshichi | 2016/02/11 20:20