ホームページプロモーションSEOとは
平成14年(2002年)春、パソコン雑誌(アスキー)にてこれからはSEOが掲載された。その後日経パソコン(渡辺洋之編集長のIT新事情)日経MJにても紹介が続く。米国では「インターネネットユーザーの85%以上は検索エンジンを介して商品やサービスを調べている」し「インターネットショップでの商品購入で、広告に誘発されるよりも、自ら率先し、検索エンジンを使って商品を探す傾向の方が3倍近く大きい」と言われている。同年10月にグーグルが日本へ進出、12月にはオーバーチュアも進出した。
当時の弊社を取り巻く環境
常日頃、企業はいくら顧客からの支持率が高くとも弊社のように中小企業を対象としている限り倒産、廃業の比率も中堅・大手企業に比べて多いことは事実である。駅前の屋台の親父に聞いても転勤や定年などで1割程度が減るので新規のお客さんが増えない事には厳しいようだ。弊社も30年を超える歴史もあり、ソフト業界の老舗と言っても過言ではないが新規開拓の悩みは同じである。最近では勘定奉行のOBC(オービックビジネスコンサルタント)やPCA等の台頭も著しい、これらの企業はTVなどのマスメディアを利用して知名度を上げそのブランディング効果による成長は著しいものがある。元来ソフトは顧客の口コミで浸透していくものでありTV等のマスメディア広告で売れていくものではない。弊社には得意先との関係を大事にする企業風土が醸成されており、企業文化によるサポート力には強みがあり、必然的に顧客キープ率はかなり高い。中小企業はTVなどのマスメディアで競争するにはとうてい体力のある大手企業にはかなうものではなく避けるのが賢いやり方である。何か次善の策はないか思案のしどころである。
既にパッケージソフトのコンセプトははっきりしており基本となる商品名として「楽商」を、平成10年(1998年)に商標権として登録され取得している。各業種パッケージ名はわかり易いように、ゴルフ場のシステムであれば「楽商ゴルフ」で良いわけである。余談だが翌年には「楽天」が2年前の創業時のエム・ディー・エムから商号を変えており、当時「楽天」も候補に挙げており欲しいことをしたものだ。
商品のネーミングのポイント
先ず基幹システムとして、販売管理業務のパッケージ他に業種のパッケージシステムとして既に3種類(自動車戦略販売管理システム、機械工具システム、書店外商システム)がリリースされていた。暫時増やし、ラインアップの充実を図っていくためにはバラバラの弊害をなくしたい。幹部と何回かネーミングのブレンストーミングを行うが各自が好き勝手に名乗りをあげ統一性もなくこれは大変なことになりそうだ。花鳥風月だ、真実イチロー(真実一路と野球のイチローを想起した造語?)だ、アラジンがいいなど。業種では書店外商システムには「しおり」が候補にあがったり、ひどく心配になった。先ずネーミングの基本として母音(ア・エ・オ)と半濁音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)を組み合わせる方法が考えられるが、やはりPCS(パンチが効いてクリエテイブそしてシンプル)がいい。3ケ月もの間、悩みに悩んで「楽商」に決めたいきさつがある。それにしても社内外共に「楽商」の一本化のコンセンサスが得られたのは商標登録から3年近くも要したことは機会損失の点から見ても代償は著しいと言わざるをえない。
平成15年(2003年)11月、PPC広告の利用開始
翌年の平成15年(2003年)1月、新興産業「作曲家の小林亜星氏出演のテレビCM(パットサイデリア)」が220億の負債を抱えて事実上の倒産。今までの朝日ソーラーの問題などを考えると営業のスタイルがプッシュからプルに変わったことを自覚する。
弊社のような企業でも5月頃より検索エンジン上位掲載サービス、いわゆるSEOサービスをする企業の営業活動がFAXで案内されるようになる。夏にはホームページをリニューアルしてこれからの準備態勢とする。SEOの勉強を開始するが難しくなかなか理解できず時間が経過するばかりである。創刊時から購読している「日経インターネットソリューション」の11月号より従来の広告(バナー広告等を指す)以上に費用対効果が高いと、国内でも採用する企業が多くなってきたのを背景として連載にて、なぜSEOに注目が集まってきたのか、SEOでは具体的にどのような作業を行うのかを目的として、アイオイクス代表取締役滝日伴則さんが開設を始めた。毎号興味深く読み返して勉強したが、2004年1月号を最終として、僅か3回の連載で廃刊となったのは残念であった。3回でも次第に難解になり、全体をとうして半分程度理解するのがやっとであった。それでもこれからの新規開拓にはWebマーケティングは必須であると捉え、連載紙の紙面をコピーして全員に社内回覧をして啓蒙を図るが反応は芳しくない。いつものことであるが人間は本来、改革にはエネルギーが必要なためどうしても保守的になりがちだ。今回は幸いにも、一部の営業の若手に呼応する動きもあり意を強くした。9月になると検索連動広告の成長が著しく、従来のネット広告以上に高い効果が見込める仕組みが支持されグーグル、オーバーチュア社共に5000社近くの広告主を獲得。今年の市場規模は、ラジオ広告市場の4割強の770億に達する可能性がある。SEOは勉強を続毛ながら理解を深めることにして、同年11月より検索連動広告としてグーグル(アドワズ広告)、オーバチュア(オーナズサーチサービス広告)の利用を開始する。
◆ SEO
SEOとは、Search Engine Optimizationの略語であり、直訳すると「検索エンジン最適化」になります。「検索エンジンの検索結果で上位表示されるようWebサイトを最適化する」作業を総称してSEOと呼びます。
◆ 検索連動広告広告主が登録したキーワードを、ユーザーが検索サイトで入力した場合、検索結果と共に表示される広告。国内ではグーグルやオーバーチュアがサービスを提供している。
◆ 日経インターネットソリューション
平成14年(2002年10月号から紙面が日経インターネットテクノロジーより変わ
る。
◆ 滝日伴則(アイオイクス代表取締役)
1971年生まれ。南カリフォルニア大学映画学部卒業。米国で音楽配信事業の立ち上 げなどに携わりながら、ネットマーケティングのコンサルティングも手がける。SEOの技術は米国で学ぶ。SEOコンサルタントとして、企業のネットビジネス構築を支援する。
ホームページプロモーション◇ 片手にソロバン、片手に論語 ◇
子曰く、学びて時にこれを習う、また説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり 遠方より来る、また楽しからずや。人知らずしてうらみず、また君子ならずや。
(学問をすること、そして実践をとおして学問を身につけていくこと、これは無上の喜びだ。しだいに同士ができ、見ず知らずのその同士たちが集まってくる。こんな楽しいこんな楽しいことはない。人に認められようが認められまいが、そんなことは気にかけずに勉強をつづける。これが本当の君子である)。
孔子
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