ホームページが新規開拓顧客を連れてくる!
企業の営業支援にITを活用する術に否定的な考えをされている経営者がまだ少なからず存在するには驚くばかりである。総務省が毎年5月上旬に発表する「平成18年通信利用動向調査」によれば、国内のインターネット人口は8千万人に達し、利用場所や接続機器を問わずインターネットを利用する人がいる世帯の比率は、既に8割を超えているといいます。特にブロードバンド環境が整備されて日本は、インターネット先進国として着実に成長しています。
企業が新規開拓先と取引をする際には、新規開拓先のホームページを事前に調べるのはもはや常識で、その後に新規開拓先の与信調査などをするのがごく自然な流れになっています。営業支援にITを活用したことにより、実際に飛躍的に集客が高まってことで新規開拓に成功した事例を紹介しましょう。
年商10億のパッケージソフト「販売管理」を中心とした老舗ソフトメーカNS社では、営業マン30人に匹敵する新規開拓に成功して、3年間で利益が4倍(6千万円→2億4千万円)と向上しました。ホームページを「会社案内型ホームページ」から「営業直結型ホームページ」にリニューアルしたのを契機に、リスティング広告から始まりSEO対策施工など、いわゆるSEM対策を1年かけて実施した成果が実ったわけです。なにを隠そうそのときの当事者が私なのです。
その結果、資料請求・問合せが限りなく0から次第に20件、30件と増加、多い月には50件にもなりました。問合せしてくる人はまさに「買う気満々」、言い換えれば「売れる瞬間」の問題を抱えた企業ばかりです。リアルに30人の組織で営業した新規開拓とホームページというバーチャルな商業空間で受注に結びついたのと同じ新規開拓件数とはなんとも素晴らしいことではありませんか。
ここで何をいいたいかというと、既にさまざまな業界や業種で、中堅・中小・ベンチャーを問わずさまざまな企業が、自社の商品、品質、サービスなどのアドバンテージを広めるためにホームページの見直しを行って、インターネットを駆使して新規開拓にチャレンジしている事実をお伝えしたいのです。そして、皆さんが手をこまねいている内にも、新規開拓に成功している企業が続々と生まれているということです。
◇ 片手にソロバン、片手に論語 ◇
子曰く、士にして居を懐(おも)うは、もって士となすに足らず。
(私生活の安楽ばかり追求する人間は、士と呼ぶことはできない)。(孔子)
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