ホームページプロモーションを策定する
ホームページプロモーションとしては落第 最近では検索に馴れきたせいか、それとも「Googleの検索エンジンを使い倒せ」などのような、この種のハウツウ物の記事が雑誌などを中心に多く見かけるようになった影響であろうか、ユーザーも検索が上手くなりました。筆者自身も毎日のように一人のユーザーとして幾度も検索を使い目的の情報に辿りついています。しかし、一度に目的の情報を探せるのは稀で、多くの場合はキーワードを複合語としたり組み合わせを変えたりしたり、若しくは検索結果に表示されたページのリンク先を辿ったりしながら目的の情報が見つかるまで検索します。 以前に比べれば、検索エンジンは随分と進化したもので、無駄に何回も検索結果をクリックして遠回りをすることは確かに少なくなりました。しかし、それでもなお、自分が探している情報がないことを確認すると、ブラウザのバックボタンを押して、探している情報が見つかるまで同じことを繰り返しますが、自分は性格があっさりしているせいかそれともアバウトなのか数回であきらめてしまう場合が多い。でも、なかには探している情報に辿りつけない場合には、メールや電話を使って、探している情報を持っていそうな人に連絡を取る場合もあるでしょう。何れにしても程度の差こそあれ、多くのユーザーはこれに似たようなことを、毎日のようにこのような検索行動を繰り返しているのではないかと思います。 コンバージョン率(転換率)は100% だとすれば、SEOとしてのキーワード選定やタイトルやh1などなど小手先を弄することなく、もっともシンプルな方法としては「ユーザーが求めているものと一致した情報を公開すれば、ユーザーは必ずクリックする」というきわめて単純なことといってもいいのではないでしょうか。 裏を返せば、検索結果の順位ばかりに気をとられなくても、それを探しているユーザーに必ず検索結果として届くということです。 ブランディングとしてはかえってマイナス しかし、残念なことには探している情報を検索している過程において、何と物やサービスをこれでもかと売りつけようとするだけのために作成された売り売りサイト然としたメッセージの多いこと、なかには軽い苛立ちを隠せない場合にも遭遇することもしばしばだ。そしてこの苛立ちや落胆したイメージはネガティブな情報としてブランドと共に記憶に残るためブランドへのダメージとして著しく企業の印象を悪くしかねない。企業にはこのようなサイトが多く、売り込み口上と恣意的なデザインや情報が満艦飾然と詰め込まれた、いわばノイズの固まりのように存在になりかねない。 その反面、思いがけなく検索している際に、自分が思っていた以上に役に立つ情報を提供している人や企業や団体を見いだすと、感謝の気持ちと同時に信頼感が生み出され強く記憶に残ります。 信頼のホームページプロモーション 問題なのは、このような多くのサイトは、個人のブログやニュースサイト、クチコミ系サイト、公的機関のサイトが中心ということです。これこそ、そのブランドへの信頼と親近感を形成するコミュニケーションの第Ⅰ歩ではないかと確信しています。営利を追求する企業としては、そのはやる気持ちは充分に理解できますが、そこをグット我慢して企業のサイト作りもこうありたいものです。多くの企業にとって、ホームページプロモーションそのものを見直す必要があるように思われてなりません。このことは検索して情報を探している場合に限らず、何事にも自分が期待していた以上(ほんの少しでいい)のサービスを受けたときには嬉しいもので、その企業やブランドに好感を持つものです。この辺のバランス感覚がホームページプロモーションの要諦ではないだろうかと思えてなりません。 ◇ 片手にソロバン、片手に論語 ◇ 子曰く、そのもってするところを視(み)、そのよるところを観(み)、その安ずるところを察すれば、人いずくんぞ廋(かく)さんや、人いずくんぞ廋さんや。 (人を見るのに、その人の現在の行為を観察するばかりでなく、さかのぼってその動機は何か、また目的は何かを仔細に吟味する。そうすれば、その人の本性がわかる。この方法はあらゆる場合に通用する)。(孔子)
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