アドワーズ、オーバーチュア2002年日本に参入
YAHOO!の有料広告の背景色が白になり、オーガニックサーチの結果と紛らわしくなったのは昨年の12月2日の出来事であった。既に2カ月を経過したのだから、慣らされてしまうはずだが、未だに有料広告とオーガニックサーチの識別が瞬間で判断できない。 「年のせいだろうか」、多分そうでしょう-- 一層面倒にしているのはキーワードにより表示される上部の有料広告数が0から4つまでと一定していないので余計疲れる。 「有料広告がスタートしたのは2002年9月にGoogleがクリック課金サービス『アドワーズ広告』を始めた。同年の12月にはオーバーチュアが『スポンサードサーチ』という広告モデルで参入している。いまでもGoogleアドワーズは『スポンサーリンク』、」YAHOO!JAPANのオーバーチュアは『スポンサーサイト』と明示している」 スタート当時には、両方とも有料による広告であるからスポンサーと明示しているのは当然としても、背景に色までつけて「オーガニックサーチと有料広告を『峻別』している姿勢には大いに共感を覚えた」ものだ。 検索者から見れば、検索エンジンの優劣はWebサイトに掲載されている多数の情報の中から、検索したキーワード(オーガニックサーチ)と関連性の高い順番で検索結果に反映される検索システムが高い評価をユーザーから獲得できるため、スポンサー付の有料広告にはユーザーに対してこれは有料広告であることを明示する必要があるのは当然ではないかと思っていたからである。 ところが、実際はそんなに単純なものではなくて、2002年に検索エンジン向けに発行された“FTC(US Federal Trade Commission)の勧告基準”として定められていていることを間もなく知ることになった。 --FTCとは、 アメリカ連邦取引委員会(FTC:Federal Trade Commission)は、競争と消費者保護を管轄する連邦機関。委員長を含む5人の委員で構成されている-- FTCの勧告基準内容をつぶさには承知していないが、想像するに、ユーザーに対して検索キーワードと関連性の高い順に並べて表示する検索(オーガニックサーチ)の結果なのかそれとも有料広告なのか、はっきりと区別できるように「スポンサー表示のみならず背景に色までつけて明確な識別表示」をしなければならない、何等かの理由があったのではないだろうか。 『さもありなん』、こんな気持ちでずーっといただけに今回のように背景色をなくすことに問題はないのか甚だ疑問を感じているところです。 私の思い過ごしであればいいのですが・・・・・ アメリカは訴訟大国と呼ばれており、日本ではにわかに信じられないような裁判が多く存在します。そればかりかムチャクチャナ裁判で勝訴をして多額の賠償金を取っているケースも確かにあるのも事実です。理由はいろいろあるでしょうが、アメリカは陪審員制度なため、企業に不利で一般人に有利な判決が出やすいという側面もあるでしょう。そんなことを考えながらアメリカでは充分あり得ることだなーと、思っていました。 YAHOO!優位は日本独特の現象 YAHOO!は今まで日本においては大きなシェアを持っていましたが、最近では大きく崩れ始めています。Googleとはその差も接近してきていますので焦りでしょうか。海外では、押しなべてGoogleよりシェアは低いからこのような係争とは無関係なのでしょう。「そう信じています」。それに引き換えGoogleでは、記録的な夏の熱波で山火事が多発しているオーストラリア(Googleのシェアが90.3%、2009/1/14のHitwise Australia)や他の国でも係争が生じているようです。そのせいでしょうか、Googleは今でも背景色を廃止していませんね―― さて、日本では「不当景品類及び不当表示防止法」という法律がありますが、一般消費者に『誤認混同』せしめる不当表示にならないのでしょうか、拡大解釈すれば背景色もなく、紛らわしくオーガニックサーチより上位に表示されることは、有料広告のほうがオーガニックサーチより経済性が高いと思わせる『有利誤認』のおそれがないのか「ちょいと心配」になります。 日本もいよいよ5月21日からアメリカの陪審員制度にならって裁判員制度もスタートすることですから、このまま何もなければいいのですが・・・--杞憂であれば幸いです--
白いのは不当表示ですよね。
広告と思ってクリックする人は
ほとんどいなくなると思います。
投稿情報: シュン | 2009年2 月15日 (日) 18:41